「名画+α」作品発表&解説

5月の内容「名画+α」ご覧いただきありがとうございました。
今回はアトリエまで送ってくださった作品を紹介します。


Sくん(3年生)

<保護者さまより>
花畑にいる人を思い描いたそうです。
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『ガラスの中の雪の世界』
Hちゃん(3年生)

<保護者さまより>
絵の中の人物がどんなことを思っているのかを家族で話し合うのが楽しかったです。
奥に描かれている群衆が向こうに行ってしまっているのか、向こうからやって来るのかや、群衆を見つめる人物が寂しい?嬉しい?あきらめ?幸せ?どんな気持ちなのか色々と想像が膨らみました。
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Sちゃん(1年生)

<保護者さまより>
いつも世界中を旅しているロシア人の男の人。今回は日本を旅しに来た。森の中まで入っていき、「もうじゅう」や「どくきのこ」が生息しているところを探検している。探検も終わり、そろそろ街に帰るところ、という場面だそうです。まさか毒キノコや猛獣を登場させるとは思ってもみませんでした。先日、図鑑の「危険生物」を夢中になって読んでいたからだと思います……。
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『宇宙の天の河ロード』
Hちゃん(3年生)

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Nちゃん(年長)

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すごいすごい!!
のびのびと自由に描き加えていますね。
みんなの想像力=創造力を感じることが出来ました。

一つとして同じものは無いですが、そのどれもが正解です。
感じて、表現できるのはかけがえのない力です。

絵を見るときに、「自分だったらこう描く」という視点も加えてみたら面白いですね。
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↑私も描いてみました。
『ケーキは美味しい』
あたかも自分が描いた作品のようになってしまい、元の絵の作者さんに少し申し訳ない
ですが線を生かしたつもりです。
気楽にお絵描き出来ました。

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↓ワークシートもこんな風に描いてくれたので紹介します。




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こんなことを考えたんだなぁ、絵と対話したね、と分かって嬉しいです。
それぞれ違った答えが出て来ていますね。どれもが素敵です。
皆さんの発想がすごく可愛いです。
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さて、作者やタイトル、解説が気になりますよね。
そちらも載せます。
私が書いているのでつたないですが、読んでみてください。
小さいお子さんには、かいつまんで説明してあげてくださいね。


「クォ・バディス」1949年
北脇昇(1901年〜1951年)

北脇はシュルレアリスム(現実と夢や非現実が混ざった表現)絵画を描いてきた京都出身の画家。
「クォ・バディス」はラテン語で「どこへ?」という意味である。
この絵画は確実な説明がなく、色々な解釈がされている。
一説によると中央で背を向けている男性は画家本人。
これが描かれた時期は戦争が終わってすぐであるということから
画面左上の群衆は戦争に反対する人々。
右上は暗い空に激しい雨。戦後まもなくで厳しい状況の街だろうか。
男性の右横にあるのは道しるべとみられる。
左のカタツムリの殻と男性の影の向きが違うところから、男性は昔、殻にこもっていたが、今どちらかの方向へ一歩を踏み出そうとしている、と読み解いた説がある。
または戦後、美術が弾圧されてきたことへの暗い気持ちも表しているのでは、と解釈されている。

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講師の個人的な感想:
大学生のときにたまたま美術館で見た記憶があります。
今回もweb上でたまたま見つけて
すごく寂しそうな画面と何かを選ぼうとしているような描写に引き込まれました。
少し先の未来も予測がつかない今の状況だからでしょうか。
そのときの時代背景が色濃く反映されている作品です。
戦争や美術が弾圧されてきた時代から学ぶことはまだまだ沢山ありそうだと思いました。
決してHappyではない雰囲気の絵から、何が生まれるかと楽しみにしていました。
決まった説が無い、ということは見る人がこの絵を見て色々と考えるのが作者の意図するところだと思います。

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「猿猴捕月図」(えんこうほげつず)1770年
伊藤若冲(1716年〜1800年)

伊藤若冲は江戸時代に活躍した絵師。
京都の錦市場の青物問屋(八百屋さん)の家系に生まれ、商売をしていたが絵を描くこと以外には興味がなかったという。
40歳で隠居し、絵を描くのに没頭した。
中国の作品の模写から絵の訓練をし、様々な手法で作品を描いて来た。
動植物など実物を見て描く写生画が多い。写生に基づきつつ絵の構成は奇抜なものもある。
細密な描写と大胆な色使いで豪華絢爛な作品のイメージが強い。

江戸時代、中国からの絵のお手本(水墨画など)にサルの絵はよくあった。
「猿猴捕月図」はお手本を若冲なりにアレンジして描いたのだろうとみられる。


「群鶏図」伊藤若冲
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講師の個人的な感想:
江戸時代の作家がこんな「ゆるかわ」な作品を描いていたなんて
びっくりしていました。
おサルの顔がキューっと寄っていて面白いです。
これに通じるキャラクターやグッズ、イラストが今でもあると思います。

すごい技術を持っていた作家さんですが、こんな力の抜けた作品があるのかと意外でした。
技術があるからこそ、線を単純化して大事な部分だけ残せたのかもしれませんね。
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「黄色の合図」1937年
パウル・クレー(1879年〜1940年)

スイスの音楽一家のもとに生まれたクレー。幼少期より音楽の教育を受ける一方で
絵画にも親しんだ。祖母の指導により身近な自然(アルプス)を描いていたという。
青年期はドイツのミュンヘンで美術を学び、ピアノ教師の女性と結婚。
家庭を持ち、制作に励みながらも子育てをした。
転機は1914年のチュニジア旅行。
チュニジア独特の鮮やかな色彩に感銘を受け、それ以降
「色彩」を探求し続けた。
多くの作品を生み出す中でその時代の最前線の画家として知られるようになり、美術学校の教授としても活躍していたが、
晩年はナチスの迫害や皮膚の難病に苦しみ厳しい生活だった。

「黄金の合図」は晩年様式(歳をとってからの作風)とみられ、手が上手く動かないこともあって
単純化された線とブロック状の色彩で表現している。
”色彩の魔術師”と呼ばれるクレーの作品は抽象的(具体的なものが描かれていない)な作品にも見えるが
色や形の響きあいから音楽が聴こえてくるような不思議な魅力がある。
生涯愛した音楽や詩、クレーが体験の中で感じ取ったものを、色彩や線に置き換えて表現しているからであろう。


「ポリフォニー」パウル・クレー

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講師の個人的な感想:
クレーは有名だけど今まであまり調べたことが無い画家でした。
色彩だけを追求していると思っていたんですが、
音楽との関係が深いというのを知って、確かにそれが絵に表れているなぁと思いました。
クレーの作品は「何が描いてある」とか分からなくても、言葉に出来なくても何故か癒されます。

文字のようなものが絵画の中にあるのが面白くてこの作品を選びました。

ちなみにこのページの作品画像はウィキペディアからお借りしていますが、
クレーの作品はとても沢山あって、面白いです。
リンク↓
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Paintings_by_Paul_Klee?uselang=ja
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4月の課題も写真を送ってくださいました。


↑Nちゃん(年長)

 

↑Aちゃん(年長)、Sちゃん(年少)
↓お家で制作した作品も沢山送ってくれました。




色彩豊かで、素敵ですね〜!!アトリエでも真似したいです。

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お便りもいただいたので紹介します。

ちょっと余裕がなくて作品を送れませんでしたが💦、ホームページを参考にさせてもらって色水を作り楽しんだり、娘はひとりでも黙々と段ボールでウクレレや、ぬいぐるみ用の家を作っていました。
久しぶりにホームページをみたら、みなさんすごいなあとおもいつつ、なんだか楽しい気分になりました。学校がもうすぐはじまりますが、まだしばらく家時間はありそうなので、参考にさせて頂き、やってみたいなと思います😄

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ありがとうございます〜!!

6月8日より、感染症対策をしつつアトリエも再開しますので楽しみにしていてくださいね。